第2話 バカ上司を見返すためにユーキャンを始める熱血社員S

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・プロローグ
・第1話 新入社員Sの奮闘と失望、そして愚痴

 

会社の業績が急成長しているのにもかかわらず、給料が変わらない。
入社当時は、同じ年の友達の給料と比べても大差なかったのに、どんどん差が開いていく。

 

この頃の僕は、友達に給料を聞かれると、変なプライドが邪魔をして、少しサバを読むようになっていました。
少しでも給料を上げようと考えたのが、資格取得です。

 

資格取得と言えば、ユーキャン。
スクール通いに比べて、安価で時間の拘束もない。
まさに自分にぴったりでした。

 

ユーキャンのテキストは非常にシンプルでわかりやすい。
要点だけを的確にまとめてくれているので、非常に効率よく知識を得られます。
内容も楽しく、毎日コツコツと勉強を続けることができました。

 

その頃、会社の業績はさらに急上昇!
それに伴い、異変が起きました。
といっても、給料があがったわけではないですよ。

 

社長の身なりが、どんどん変わっていったのです。
オシャレとは無縁の【ド田舎の社長さん】という風貌から、

 

高級時計、
高級靴、
ブランドネクタイ
などなど

 

と成金コーディネートへと変貌をとげていきました。

 

変わったのは社長だけではありません。
社長の親族もそうです。

そもそも親族経営の会社です。
経理は社長の奥さん、
営業部長は、社長の弟。

 

二人も当然のように変わっていきました。
オーダースーツ、社用車のグレードアップ、ブランドバック・・・

 

奥さんは半日も働かないし、
社長の弟は、仕事が全然できません。

 

毎年、会社の経費で資格スクールに通わせてもらっているのに、いつまでたっても合格できず、ついには「資格なんて俺には必要ないと言い出す」どうしようもない男です。

 

親族経営って、そういうものだと、頭では理解しているつもりでも、なんか腹が立つ…
その怒りも資格取得のエネルギーに変えて、とにかく半年間必死で頑張りました。

 

そして、見事、1発合格!
バカ弟との違いを見せつける事に成功したのです!

 

「これで、社長も評価してくれるかな?」
「資格手当だけでなく、基本給も上がるかな?」

 

期待を込めつつ、合格を社長に報告しにいくわけですが、予想だに出来ない社長のリアクションに、打ちひしがれる事になります。

 

⇒第3章 傷心のS、ついに副業を決意!

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